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霍去病 上・下

塚本 青史

「カクキョヘイ」と読む。ちょっと毛色の変わった人物の小説を紹介。

活躍した時代は前漢の武帝の時代。大武勲を立てたのに24歳という若さで逝った「霍去病」。この時代には弓の名人「李広」、叔父であり自身も多大な武勲を上げた「衛青」、そして史記の作者である「司馬遷」もこの時代。

主人公というのはヒーロー的に書かれがちなのだが 、この「霍去病」を作者はおよそヒーローとは呼べない人物像として書いている。良い意味で天真爛漫、悪い意味では不敬者と言えばいいだろうか。
むしろ冒頭の主人公である叔父の「衛青」の方が、皆の思う主人公像かもしれない。

なぜこんな事を書いたかというと、この小説を読んでも「霍去病」という人物に好感を持てる人は少ないと思っている。
ではなぜこの作品を薦めるのかというと、あらかじめこういう書かれ方だと知って読めば面白い作品だからである。もちろんこの人物像は本物ではない。紀元後100~150年の出来事である、詳細な性格などは残ってないだろう。

それでもこの「霍去病」が立てた武勲は絶大なものであった。武帝の寵愛を受け、出世街道を進んだ「霍去病」を普通に書くにはつまらなさ過ぎると作者は思ったのだろう。

史記がこの武帝の時代で終わりという事であまりこの時代の人物を描いた作品というのは少ないと思う。(横山光輝作品で同時代に活躍した「李陵」が描かれた作品はある)

是非ヒーロー的じゃない主人公作品を読んでみて欲しい。

 

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